卓球全日本選手権第5日(20日、東京体育館)、女子シングルスで初優勝を狙った福原愛(18)=グランプリ=は6回戦でドーハ・アジア大会代表の藤井寛子(日本生命)に1-4で敗れ、18大会ぶりの高校生女王はならなかった。
あとがない第5セット。6-5から3連続でポイントを奪われると、福原は自信なさそうにうつむき、力なく首を振った。昨年9月の荻村杯3回戦でも敗れた藤井にそのまま押し切られ「苦手意識が消えなかった」と弱々しく振り返った。
父・武彦さんはそんな愛娘を「力が落ちてる。W杯(05年12月、中国・広州)3位のころがピーク」と切り捨てた。猛練習を課すとした上で「ラバーの問題もある。ラバー次第でスピードが出る。いま変えるのは危険極まりないけど、やるとすれば迷っちゃダメ」と“改造”を宣言した。
愛ちゃんは言い訳しないが、体調も万全ではなかった。大会直前の秋田合宿中に風邪でダウン。練習は休止したが、ドーピングの問題で即効薬ものめなかった。厳しい状況での高校最後の全日本だった。
だが、決して暗い道のりではない。福原本人は「(敗因は)精神面の問題」と自覚し、武彦さんも「回復は早い。5月の世界選手権(クロアチア)までには」と悲観していない。08年北京五輪という目標もある。2月3日からの秋田合宿を経て、次戦は「ジャパントップ12」(同10日、東京・駒沢体育館)が予想される。愛ちゃんはひたすら前へ進んでいく。
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1月21日10時35分配信 デイリースポーツ